高知のおばちゃんんが 亡くなった おばあちゃんの物だった アルバムを何冊か持って部屋に入ってきた。 そのアルバムは 僕達が週末を過ごした 200年以上昔に建てられたおばあちゃんの家と同じぐらい古い。 アルバムのページを次々にめくって ゆみに通訳をしてもらいながら 沢山の質問をした。 ゆみの両親の結婚式のアルバムを見つけた時は 嬉しかった。 お母さんの家でも 結婚式の写真はみせてもらったことが無かった。 昔の日本の結婚式というものを見る初めての機会だった。 若かった頃のお母さんが伝統的な結婚式の衣装に身をまとっている。 お母さんが独りでポーズをとっている写真が数枚あった、そして 兄弟と撮った写真、知っている人も何人か写っている。 従弟と撮った写真もあった、会ったことの無い人達だ。 最後のページにたどり着いた時、この おばあちゃんのアルバムには 何か足りない物があることに気付いた。 お父さんだ。 お父さんの写真が無い! 考える間も無く、そのことをみんなに伝えると、しばらくの沈黙があった。 永遠に続いたかのように思われた沈黙の後、おばちゃんがアルバムに入らなかった写真を持ってきた。 そこには 結婚式用のスーツを着た かっこいい お父さんが写っていた。 おばちゃんがその写真をテーブルの上に置くと、みんなが身を乗り出して それをのぞきこんだ。 写真を見て安心した皆が 一斉にホッと息をついた。(僕達が帰った後、あの写真がアルバムの中に入れてもらえたとは僕は思ってないが)